オンラインブリーフィング:日本とフィリピンの異文化コミュニケーション

最近、フィリピンであるサービス事業をされているお客様の日本人メンバーの皆さん向けに、異文化コミュニケーションに関するオンラインブリーフィングを実施させていただきました。

2時間 x 2モジュール (午前2時間、午後2時間)

元々は、フィリピンへの赴任前や、フィリピンとのビジネスをこれから始める企業様などにむけた異文化コミュニケーションの不安を解消するオンラインブリーフィングとして標準3モジュール構成で用意したのですが、今回のお客様からの参加者は既にフィリピンでの実務や実生活の体験をお持ちの方々ばかりということで、2つのモジュールにカスタマイズ構成しました。

オンラインツールを活用してリアルタイムで参加者のインプットを共有

オンラインのツールを使って、例えば異文化理解のフレームワークとしてよく使われるホフステードの6次元モデルを学んだ上で、自分自身はどの辺かなーという直感での自己評価を見えるかしてみたり・・・・(参加者のインプットを全員とリアルタイム共有できます。)

意見の相違があった場合の対応の違いについても、参加者各自が自分の通常パターンを自己評価してみたり・・・・

異文化を理解する上での基本的なフレームワークや、フィリピンの歴史、価値観、文化、フィリピンの人たちのやる気要因、反発要因、日系企業の失敗事例などを学んだ上で、最後は、学びや気付きを振り返ってご自身の行動をどのように変えていくかを各自が考え、ジャーナリングしてみました。その結果、たとえば以下のような自己の行動変容を表明してくださいました。

  • ネガティブフィードバックを伝える際など、言葉遣い/メールの書きぶりが乱暴にならないようにする。
  • ポジティブなフィードバックや感謝をちゃんと言葉にする。
  • クライアントからのフィードバックを良きにしろ悪しきにしろ日本人である自分の所で止めず、作業した全員に伝えるようにしたい。
  • フィリピンのコンテクストを学ぶこと、やる気を持ってもらえる要素でできていない部分について今後改善したい。
  • いい仕事をしてくれた時により褒める、感謝をする。
  • EQ (心の知能指数)を磨く。

また、次のような感想もいただきました。

  • ホフステードをはじめ、フィリピンと日本の文化の違いや日本人、フィリピン人がお互いに対してどのように感じているのかを知ることができ、とても興味深い内容だった。
  • 家族を大切にするということと仕事が重要という日比の違いが、リモートワークで埋め合わせることができるといいなと思いました。(自宅で家族と時間を過ごしながら仕事ができる)
  • 受講前は1日4時間のブリーフィングはちょっと長すぎるかなと思っていましたが、巧みなファシリテーションと充実した内容に惹き込まれ、あっという間に時間が過ぎました。フィリピンで既に勤務経験がある上での受講となりましたが、それだからこそ日々の経験と照らし合わせながら、日本とフィリピンとの間の異文化コミュニケーションについて多くの気づき・学びを得ることができました。
  • なんとなく感覚でやっていた部分を明確にすることができた。違いがあることを受け入れることの重要さ、心掛けながら仕事をしていきたい。

コロナウィルスの流行により、フィリピンのマニラ首都圏では今年3月中旬から7月下旬の今でも様々な移動や事業営業の制限が残っています。日本に一時帰国中のメンバーとフィリピンに残っているメンバーが在宅勤務中心の状態が4ヶ月続く中で、日本人メンバー同士、通常の業務関連会議とは違ったコミュニケーションの場としても活用していただくセッションでした。それぞれの気付きや学びを参加者同士が共有する時間を十分にとり、学びを深めていただけたようです。

フィリピンでのお仕事の経験は2年前後から17年までという幅広い参加者で、皆さんにご満足いただけるツボが難しいかなという気もしていましたが、高い満足度のフィードバック(4名様全員から5段階評価満足度5)をいただき、ほっとしています。ローカルスタッフ数十名をまとめながら、日系企業のお客様向けにサービスをご提供される中で、間に入ってのご苦労なども実体験されている皆さんだけに、ご自身の体験と関連付けながら学び、多くの気づきを得てでいただけたようです。ご参加くださった皆様ありがとうございました!

フィリピンへの赴任前や、フィリピンとのビジネスをこれから始める企業様などにむけた異文化コミュニケーションの不安を解消するオンラインブリーフィングのご案内は下記です。既にフィリピンでの事業をされておられる企業様向けのカスタマイズのご相談も承ります。お気軽にお問い合わせください。